新耐震基準の特徴について

公開日:  最終更新日:2018/10/29

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1980年6月1日に建築基準法が改正されたことによって、新耐震基準が新たに設置されました。

まだ記憶に新しい2016年4月に起きた熊本地震では、震度7という激しい揺れを観測し、これまで味わったことのない事態を目のあたりにした方も多いことでしょう。国が示す耐震基準に沿った補強がされていたにも関わらず、このような大きな被害に遭ってしまったことで新耐震基準に対する内容について今一度確認しておく必要がありそうです。今回は、地震から建物を守るための新耐震基準についてご紹介していきましょう。

㈱キーマンなど、施工業者にとって重要な「新耐震基準」

私たちが居住する建物は、建築基準法や建築基準法施行例、建築省告示などによって基準が定められています。地震に耐えるための建物をどのように作るのかもこの法律によって決められているのです。これを耐震基準と言い新耐震基準は1981年6月1日に制定されました。新耐震基準は頻繁に起こる強さの地震に関しては建物被害を軽度に抑えることを目標にしているのですが、建物の寿命に関わるような強さの地震となると内容が変わり、建物の被害は出ても人命に被害が出ないことが目標になります。

そのためには建物が倒壊・崩壊しないことが必要になってくるでしょう。つまり、新耐震基準の課題は地震によって建物が倒壊しないようにすることではなく、建物に住む人の安全を確保するということが重要視されているのです。一般常識で考えると地震で壊れてしまうような建物は誰もが困ると考えます。しかし、どんな地震が起きても軽い被害に留めるということは難しいですし、経済的にも厳しいということが言えるでしょう。

新耐震基準の信用性

新耐震基準では建物に地震の震動がかかるだろう力量の算定方法が変わりました。建物にかかる地震力を算定する際、建物の揺れ方や性質、地盤の性質などが加味されるようになったのです。そのため実際建物にかかる地震力により近いものを算定し、設計が行われるようになりました。旧耐震基準よりも設計の詳細で地震による力を正確に見積もることができるようになったのです。

安定感の良くない建物は地震によってねじれたり壊れたりすることがあります。そのため新耐震では、ねじれが発生しないよう建物のバランスを測り設計するという配慮が行われるようになりました。

ここでは新耐震基準の特徴について説明してきました。建物に関する研究や開発も旧耐震の頃に比べるとはるかに進化してきました。これは今まで地震の被害や揺れを実際に体験してきた経験に基づく要素が役立っていると言えるでしょう。

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